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祝!蘆田健太さん(2015年度卒業生)の学術論文がTAD誌に掲載されます!!


蘆田くん(2015年度エコテック卒業生)の論文が日本熱帯農業学会発行の学術誌「Tropical Agriculture & Development」に掲載されます。

Ashida, K.*, Abe, S. S.*, Kamarudin, K. N., Kamil, M. I., Hermansah, Okumura, H., Tabata, K. (2016) Soil micronutrient availability as affected by land use and management in a tropical volcanic mountain area of West Sumatra, Indonesia. Tropical Agriculture & Development(印刷中)*両著者同格

この論文は蘆田くんの卒業研究の一部を元ネタとして書かれています。蘆田くんは学部生にもかかわらず、研究室に所属した2年間で合計4回、のべ3か月間に渡ってインドネシアへ渡航し(しかも自己資金ゼロで!)、この研究の基礎となる現地調査に精力的取り組みました。また、実験室での理化学分析もがんばりました。結果的に、彼の卒業研究から2本の学術論文が生まれました(他の論文はLDD誌から発表予定)。現在、蘆田くんは京都大学大学院へ進学して土壌に関する研究活動を継続しています。

インドネシア国西スマトラ州の高原野菜栽培地域において、土地利用や管理手法が土壌中の有効態微量養分(鉄、マンガン、銅、亜鉛)含量に及ぼす影響について調べており、①鉄や銅はマンガンや亜鉛に比べて土地利用や管理手法の影響を受けにくいこと、鉄、マンガン、亜鉛は土壌酸度、土壌有機物量、非晶質ケイ酸塩鉱物量との相関が強いが、銅は土壌一般理化学性とは関連が認められなかったこと、非砂質酸性土壌ではこれら微量養分の不足はそうにないこと、反対にこれ以上土壌の酸性化が進行すれば、土壌酸性害(アルミニウム過剰害)やマンガンなどの養分過剰害が起こるかもしれないことを示唆した。

なお、本研究はインドネシア国アンダラス大学と共同で実施しました。調査にご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。

注)学術論文はピアレビューと呼ばれる厳正な審査をパスしたもののみが掲載されます。内部審査のみの卒業論文・修士論文などと異なり、学術論文は外部専門家による非常に厳しい審査をパスしないと掲載してもらえません(博士号をもつ専門家ですら審査がパスできず掲載不可とされるときもままあります)。しかしながら、エコテックでは2015年度学部卒業生2名がすでに合計2本の学術論文を執筆しています(学部時代に学術論文を書いたと専門家にいうとたぶんすごいね!って褒められます!)。本当に素晴らしいことだと思います。なお、学術論文業績があると大学院における日本学生支援機構の奨学金免除審査で強いアドバンテージとなるなど、学生にとっても非常に大きなメリットがあります。


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