祝!中嶋真希さん(2015年度卒業生)の学術論文が日本緑化工学会誌に掲載されることが決まりました!!
2016年3月にエコテック(生態工学研究室)を卒業したばかりの中嶋真希さんが、在学中に執筆した学術論文が日本緑化工学会誌に原著論文として掲載されることが決定しました。
中嶋真希・田端敬三・奥村博司・阿部 進 (2016)都市近郊二次林におけるコバノミツバツツジ(Rhododendron reticulatum D. Don ex G.Don) の開花の有無に及ぼす要因.日本緑化工学会誌(印刷中)
この論文はピアレビューと呼ばれる論文審査を経て掲載される査読付学術論文になります。通常、研究者や大学院生が発表する審査付学術論文を、学部学生が筆頭著者として発表するのはまだまだ珍しいです。おそらく近畿大学農学部環境管理学科では設立以来はじめての快挙ではないかと思います。
この研究によって、我々はコバノミツバツツジの開花の有無を予測するためのモデル(予測精度は74%)の開発に成功しただけでなく、本種の開花を促進する上で半径3 m圏内に位置する競争木の管理が重要であることを明らかにしました。春先の二次林を彩るツツジの管理に役立つと考えられます。
原稿締切前日には中嶋さん、田端先生とわたしの三人で(わたしはマレーシアより帰国した直後の関空からリモート参加)徹夜で詰めの作業をしたのが思い出されます。また、4年生の一年間を通じて同級生と一緒に地道な調査を継続した苦労へのご褒美であるとも思います。中島さん、本当におめでとうございます!この快挙を心より祝福するとともに、新しい環境で更に飛躍されることを祈っています。
なお、中嶋さんはこの4月から奈良県庁に勤務されています。