学術論文を発表しました!
拙著論文が学術出版大手Elsevier社発行の学術誌「Rice Science」に掲載されました。
Abe, S. S., Yamasaki, Y., Wakatsuki, T. (2016) Assessing silicon availability in soils of rice-growing wetlands and neighboring uplands in Benin and Nigeria. Rice Science 23: 196−202
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S167263081630018X
この論文はわたしがアフリカで勤務していたときに研修生として受け入れた山崎さん(当時、近大院所属)と一緒にベナンで実施したポット試験の結果に基づいています。
イネにとってケイ素は必須元素になりますが、土壌中のケイ素のほとんどは植物が吸収できない形態(例えばケイ酸塩鉱物など)として存在しています。したがって、土壌中に植物が吸収できるケイ酸(可給態ケイ酸)がどのくらい存在しているのか?推定することはイネの栄養管理上とても重要になります。本研究の結果、日本で開発された酢酸緩衝液抽出法が西アフリカ土壌中の可給態ケイ酸量を推定するのに有効であることが明らかになりました。
ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
なお、この論文で阿部が筆頭著者として発表した審査付学術論文(英文)の総数が20本に到達しました。発表スピードは遅いですが、研究者である限り論文執筆は義務ですから、これからもがんばって書き続けたいと思います。今後はとくに学生との共著論文の発表数を増やしていきたいです。
阿部と一緒に論文を書いてみたい!という学生の皆さま、ぜひエコテックに来てください!!